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今治

教育

2020.07.11

朝倉名物 ぼたもちの味、引き継ぐ

808号1ページ

鈴木さん [ラーメンなる 店主]販売終了危機救う

朝倉臼坂交流館の名物ぼたもちが今年3月末で販売終了するという話を聞き、「途絶えさせない」と本業の傍ら、その味を引き継いだ人がいます。その人は「ラーメンなる」(山路)の店主、鈴木和好さんです。
鈴木さんは2月、仕事の業者から同館の名物ぼたもちが高齢や後継者不足などの問題で、3月いっぱいで販売を終了するという話を聞きました。「何とかしなければ」とすぐに動き始め、ぼたもちの製造者へ連絡し、レシピをもらいました。そこから動画投稿サイト「ユーチューブ」であんの作り方を研究。4月1日から販売スタートしました。
ぼたもちは朝9時には店頭に必要なため、鈴木さんが起きるのは毎朝2時30分。もち米を炊くため火をつけた後、一度仮眠し3時30分からあんこ作り。あんこが完成すると、まるめる作業に。平日は70個、土日は130個を作ります。
「妻も朝早くから一緒に手伝ってくれ、また店のスタッフのおかげ」と鈴木さん。徐々にコツを覚えていき、「味も前と変わらない」と午前中には完売する日もあるほど好評です。
同館の館長、長井孝子さんとスタッフの河上洋子さんは「県内外から、多くのお客様がぼたもち目当てにおいでてくれた。本当にありがたい」と嬉しそう。「今治で愛されてきた味を未来に残せるよう、名物料理の共演イベントなども企画したい」と鈴木さんは話しています。

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