今治
教育
2020.11.14
高校陸上 四国新人戦 コロナに負けず 今治勢 3人V
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陸上で「感謝と恩返し」
10月に松山で行われた四国高等学校新人陸上競技選手権大会で、今治勢3人が3種目で自己ベストを更新し優勝しました。今治西2年の村上晋平さん(17)、今治北2年の菊川妃月さん(17)、今治明徳1年の早野美咲さん(16)です。3人は、新型コロナの影響で練習も学校生活も例年とは違うなか、コロナに負けず「お世話になった先輩や監督、家族に結果で恩返ししたかった」と笑顔で前向きです。
男子 400m
今治西高2年 村上 晋平さん
男子400mで自己ベストを3秒も縮め49・79秒で優勝した村上さん。今年就任した佐伯雄次監督(43)からフォームを変えるよう指導され、その手応えを感じてきましたが、新しい練習に最初は反抗的でした。
さらに6月まで大会自体が中止になり沈んだ空気が漂ったとき「走れない3年生の気持ちも考えろ」と佐伯先生に檄を飛ばされたことで、考え方が変わりました。
「自分がお世話になった先輩方に結果で恩返ししなければと思った。チームの中心的な存在となり、皆を引っ張りたい」とさらなる高みを目指します。
ハンマー投げ
今治明徳1年 早野 美咲さん
結果出し人生変わる
女子ハンマー投げで、43m61で1m以上自己ベストを更新し優勝。「結果を残すと人生が変わる」と話す早野さん。
中学時代は砲丸投げ選手として県大会で優勝。その姿を見た藤原一哉監督(34)が勧誘し、同校へ入学しました。4キロもあるハンマーを投げるのは技術が必要ですが「自分の力をものに伝えるのがうまい」と藤原監督。
基礎体力も強化し、地道に練習に取り組む早野さん。一番影響を与えているのは同じ種目で日本一になった3年生、尾﨑琴音さん(18)の存在です。「考えも生き方もすごい。早く尾﨑先輩に追いつきたい」と話しています。
女子 400m
今治北高2年 菊川 妃月さん
県も制し、自信つける
女子400mで58秒13と、9月に行われた県大会から1秒縮め、優勝を手にした菊川さん。コロナの影響で春先に合同練習がなくなった時も、毎日自主練習を続けました。また自主的に自分の走り姿を動画に撮り分析。動画を見ているうちに腕の振り方が後半になるにつれ、甘くなっていたことに気づきました。練習で腕の振り方を意識していくと、タイムが更新。県大会で初優勝した時、自信がつきさらに上を目指そうと思えるように。
「先生や先輩の親身なアドバイスや両親の応援など、本当に皆のおかげ。陸上で恩返ししたい」と話しています。